説明会@東大終了

2010年7月31日土曜日

先日告知した東大での海外大学院留学説明会が終了しました。
昨夜の打ち合わせ兼前夜祭的飲み会、そして今日の説明会と、両方とも東大生に囲まれて、旧帝大ですらない公立大卒の私としては肩身の狭い気持ちでいたのですが、皆さんすごくさばさばした感じで新入りの私でもすごく楽しめました。
聴衆は300人以上(細かい数字は知りませんが、304人まで数えたのは知っていますがその先増えていたので…)。
マジョリティは当然、東大生で、東大生の意識の高さと自信の大きさとネットワークの強さを思い知らされました。
我が母校の学生たちもあれくらい、攻めの姿勢で行ければと思うのですが、なかなか難しいか…地道に増やせていければと思います。

説明会は、MITの小野さんとStanfordの宮崎さんのプレゼンテーションと、8人くらいのパネリストによるパネルディスカッション。
プレゼンの間は後ろで見ていたのですが、そのクオリティの高さに圧倒されました。
2人とも、うますぎ…。
ナチュラルで、適度に笑いも取り入れ、すごく自然体でやっていました。
小野さんに後から「緊張しました?」と聞いたら「いや別に」とのこと。
すごい…私は今でも30人程度しかいない研究室の人たちの前でやるゼミ発表ですら緊張するのに(爆)
そこで小野さんに、どうやったらそんなにプレゼンがうまくなるのか、と聞いたところ(以下私の解釈混じりです)

1 原稿は作らない。スライドごとの、キーワードだけ覚える。そしてひたすらスライドめくりながら練習する。
2 新情報と旧情報。「あそこに小屋があるでしょ。あの小屋が、ポチが住んでいる小屋だよ」というのと、「あそこに小屋があるでしょ。ポチが、あの小屋に住んでいるんだよ」というのとでは、前者の方が自然である。新しい情報を一つずつ出していくこと。人間が処理できる新しい情報量には限りがある。
3 ストーリーをしっかり立てること。
4 The Science of Scientific Writingを参考にする。

4は、まだ読んでいないのですが、ざっと見たところかなり良さげなので後でじっくり読もうと思います。
やっぱりプレゼン力は重要だー。
これまで、同様の説明会を3回くらい行ったことがあるそうなのですが、小野さんのプレゼンを見て大学院留学を決めた人も少なくないとのこと。
自分自身のたった一度の人生、しかも20代の5年間という、かなり比重の大きい部分を、あっさりと変えさせてしまうという、その力は半端ないと思います。
学会や、ファンドを取る時にも、プレゼン力はものすごく大事だと思います。相手の心を動かさなければ相手の財布のひもを緩めさせることはできませんから。
私も頑張ろうと思いました。

後日、本日の配布資料、プレゼンのスライド、プレゼンのビデオなどネットにアップしたらそれらのURLも貼り付けたいと思います。

F-1ビザの取得

2010年7月22日木曜日

ようやく、ほんっとーにようやく、F-1ビザが来ました…。
ふぅ。
間に合ってよかった。
さて、F-1ビザ取得までの道のりを書きます。
非移民ビザ発給についての在日アメリカ大使館の公式webpageはこちらです。

I-20入手
まず、4月に正式なofferへの返事を出しました。
そして大学院のInternational Student Servicesに「I-20(F-1ビザ取得に必要な書類)はいつ来るのか?」と電話をしました。
なぜなら、2年ほど前1ヵ月の短期語学でアメリカの大学へ行ったときも、I-20の発行がものすっごく遅く、6月1日出発なのにI-20が来たのはGW明けだった、という経験から、「アメリカの大学の事務は遅い。おそろしく遅い。しつこく催促しなければダメだ」と思っていたからです。
日本の大学の事務も遅いし仕事できないと思っていましたが、アメリカの大学の事務に比べりゃ可愛いモンです。

さて、電話をしたら、「電話をされても早く送れるわけじゃないしprocessを遅くするだけだ(要するに仕事の邪魔だ)」と、まあ予想通りな反応を返されました。まあそりゃそうだ、と思ったので、とりあえず6月に入るまでは電話やメールでの催促はよそう、と思いました。
そして6月の下旬、あまりに遅いので学科のセクレタリー(?みたいな人。学科長が送るようなメールを代わりに新入生達に送ったりしている人)に「I-20はいつ来るのですか?ビザは申請してから何週間もかかることがあるとUS Embassyのwebpageに書いてあるので不安です」と脅し…もとい、お願いメールを出しました。
実際、US Embassyのwebpageに以下のように書いてあります:
ビザプロセス時間: ほとんどの場合、ビザは面接後約7日間から14日間程で発給されます。ただし、すべての申請が7-14日間でプロセスされるという保証はありませんので、ビザの入ったパスポートがお手元に届くまでは、航空券等の手配はなさらないでください。また、追加手続きが必要と判断された場合、手続きに6週間以上を要することもあります。

‐‐‐‐‐‐‐引用終了‐‐‐‐‐‐‐

さて、焦らないセクレタリーは7月7日にI-20をスキャンしたものをメールで送ってきました。
そして「ホンモノは郵便で送った」と書いてきました。
その配送会社というのは極めつけに仕事ができないところなのですが、このブログのメインテーマとは関係ない上、書き始めたら営業妨害と名誉棄損になってしまう気がしてきたのでやめます。
しかしこれだけは書いておきます。
追跡のためのIDナンバーは必ず聞くこと、
ネット上で追跡をし続け、問題が発生したかもと思ったらすぐに問い合わせること、
日本国内に入国したことを確認したらいつ届けるのかと問い合わせ、なるべく早く送ってもらうこと、
少しでも遅れたらガンガン電話すること。
…必須ですな。
手に入れたのは、予約した面接の前日、7月15日でした。

書類作成と面接予約
書類作成はI-20をスキャンしたものがあれば十分です。
そこに書いてある情報が必要なだけですので。面接予約もスキャンしたものにある情報だけでできます。
しかし、ビザの発行にはホンモノがないといけません。
なので、面接の前にはホンモノを手に入れましょう。
(実際は面接にホンモノを持って行けなかった場合、後から郵便でホンモノを大使館に送れば、追ってビザ発給がされるとのことですが、そんな煩雑な手続きの間に発給が遅れたり、郵便の遅延があったりしたら大変なのでやはり面接の前にホンモノをなんとしても手に入れるべきだと思います。)

面接のために必要な書類はこちらに、
自分で作るほぼ唯一の書類であるDS-160の作成はこちらにあります。
DS-160はほんとにめんどくさいです。2年ほど前までは、書き込み式のPDFにパソコン上で書き込み、持って行くという形式だったと思うのですが、変わったみたいですね。
ネット上の質問に答えて行き、最後に確認ページが現れて終了という形になります。
「作業を20分以上中断すると無効になります」とか書いてありますが、実際20分も中断しなくても、すぐタイムアウトになります。
なんだかわからないのですが、私のパソコンが悪いのか、それともシステムの設定がおかしいのか、何度も何度もタイムアウトになり、そのたびに全てのデータが消えるので、最後には「これは反射神経のテストか!?」と思うほど早く書き込まなければならなくなりました。
もちろん、最後の方はそんなことやってられないので、毎ページごとに面倒なのですが保存するようにしました。
ハードディスクに保存する形の保存なので結構面倒なんですが仕方ないです。
理系大学院へ行かれる皆さんは、
完全な履歴書(CV or resume)、すべての出版物のリスト(該当者)、学校からの許可通知・手紙も、忘れないようにしましょう。

なお、DS-160を作成するときに写真をアップロードします。この時アップロードした写真と、面接の時に提出する写真は違うものでも、条件にさえ合っていれば問題ありません。
しかし、実際にパスポートに貼り付けられて送られてくるビザの写真はDS-160作成時にアップロードした写真です。
私はアップロードの時に時間がなかったので家のデジカメで適当に撮った写真をアップロードし、面接の時には写真屋さんで撮ってもらった少しちゃんとした写真を提出したのですが、パスポートにはデジカメで撮った適当な写真(だが条件には合致している)が貼り付けられていたので写真屋さんに行った意味はあまりなかったです…。
いいんですいいんです今後使うこともあるだろうから…(;_;)
ちなみに、アップロードした写真はちゃんとピントが合った写真だったし、アップロードした時に画面に映し出された画像もちゃんとしていたのに、なぜか最後に出てきた確認ページの写真はピントがぼけぼけでした。
どうしようもないのでそのまま放置しましたが大丈夫でした。
たぶん、ただのプレビューだったのでしょう…。

面接の予約ですが、7月8日の夜中に予約した時は一番早くて22日しかあいていませんでした。
これはヤバイ、と、慌てて予約したのですが、その後書類に不備を見つけてしまい、書類を作り直し、面接の予約を9日の昼間にとりなおしました。
すると、面接の予約状況がガラリと前夜から変わっていて、9日もあいているし、次の週も12日以外はかなりあいている(毎日10人分以上あいている)、その次の週はもっとあいている…という状況でした。
なぜいきなりこんなに面接の予約状況が変わったのか?
たまたま団体がぽっかり予約をキャンセルした、あるいは、夜中は予約を入れる方のデータだけ予約状況に反映され、予約をキャンセルする方のデータは昼間にまとめて反映しているのかもしれない。
と、考えられます。
なので、予約がかなり先まで埋まっていて絶望的な気持ちになったとしても、諦めずに日や時間帯、週末や平日など、時を変えてチェックしてみてください。
それでもダメなら緊急面接予約という手もあります。
しかしこれは早く面接できるという確約があるわけではないので、やはり早くI-20(スキャンしたものでも良いから)を手に入れたいものですね。
(I-20のデータを手に入れ、DS-160を完成させないと面接予約状況の確認すらできません)

面接
面接は16日に行きました。
蒸し暑い日で、晴れていたせいか、大使館の前に長蛇の列。
11時に面接の予約をしていましたが、心配だったので10時前に着きました。
しかし長蛇の列のお陰で、実際大使館の中に入れたのは11時ちょうどくらい。
女性は日傘必須ですね。
警備にあたっていた警察官の立ち話を立ち聞きしたところによると金曜は少し混むらしいです。
何でかは不明。
なので余裕がある方は金曜を避けるとか、あと、10時に並び始めた時よりも11時に大使館に入る直前の方が列が長くなっていたので、朝早めの時間の予約にするとか、工夫が必要かもしれませんね。

2年前は5月半ば頃に面接に行ったのですが、その頃は秋学期から留学する人達の面接が少なかったせいか、豪雨の日だったせいか(一緒に面接に行った友達の電車が大幅に遅れ、ひやひやしました)、ぜんっぜん並ばなかったのを覚えています。
なので、経験がある方は「前回並ばなかったから」という理由でギリギリに行くのはオススメできません。

とは言いつつ、私と一緒に並んでいた女性は10時に面接予約でしたが、10時に並び始めて私と一緒に11時に大使館に入り、問題なく面接を終えていたので、まあ面接に多少遅れるというのは大したことではないのかもしれませんね。
精神衛生上悪いと思いますが。

大使館に入ったら最初に窓口で名前を伝え、その後少し長椅子で待って、呼ばれて10本の指紋を取られ、また少し待って、呼ばれて面接を受け、「ビザは認められました」という紙をもらって帰りました。
面接では、「名前は?行く先の学校名は?専攻は?」で、終了。ほんとにそれだけ。あっけないもんです。
日本国籍って本当に便利というか有利なんだなと痛感します。

ビザ発給
ビザはレターパックで6日後(business daysだけ数えたら3日後)の今日届きました。
これで一安心です。

海外大学院留学説明会のお知らせ

2010年7月14日水曜日

「海外大学院留学説明会」のお知らせです。私は当日裏方としてお手伝いする予定です。
参加登録費不要ですので、皆さまお誘い合わせの上是非ご来場下さい。

日 時:2010年7月30日 (金) 17:00- 19:00
場 所:東京大学本郷キャンパス 工学部2号館1階211教室

現役の留学生が、海外の大学院のシステム、出願方法、奨学金の探し方、卒業後の進路、海外生活のノウハウなどを説明します。
海外のトップの大学院では、優秀な学生のほとんどが、学費を免除される上に、生活費を賄うための給料も支給されます。経済的な心配をすることなく、世界中のエリートが集まる最高の環境で勉学に励み、学位を取ることが出来る、そんな素晴らしいチャンスがあることを、少しでも多くの人に知っていただきたいと思っております。

一つの選択肢として、本気で「留学」を考えてみませんか。

なお当日は、説明会の後に懇親会も企画しておりますので、ご興味のある方はご連絡ください。
お問い合わせ:info@ut-osac.org

講演者:
宮崎 勇典 (米国スタンフォード大学・博士課程在籍中)
小野 雅裕 (米国マサチューセッツ工科大学・博士課程在籍中)
他パネリスト (米国ミシガン大学、英国ロイヤルカレッジオブアート、米国カリフォルニア大学バークレー校など)
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主 催:UT-OSAC(Overseas Study Advisory Community)
後 援:東京大学卒業生室、東京大学工学部国際交流室
 
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